モルドバはこれまでに、周辺諸国から統治されるなど、複雑な歴史を歩んできました。
そのため、食文化も周辺諸国の影響を受けてきたので、モルドバの郷土料理は多様性に富んでいます。
そのモルドバの郷土料理の一つに、サルマーレがあります。
サルマーレはモルドバの国民食の一つであり、モルドバ料理を語る上で欠かせません。
そこで本記事では、サルマーレについて詳しく解説します。
目次
1サルマーレはどんな料理?
サルマーレはモルドバ料理の中でも特に人気の料理で、肉や野菜のミンチにご飯やそばの実に混ぜ、キャベツやブドウの葉で包んだものです。
サルマーレは、日本でも馴染みのあるロールキャベツのような料理です。
このロールキャベツに似た料理は、バルカン半島、東ヨーロッパ、アゼルバイジャン、イラン、西アジア、および中国北部でも見られます。キャベツの中に詰められているタネは、国や地域によって違うのでおもしろいです。
また、モルドバやルーマニアではサルマーレと呼ばれていますが、東欧諸国のスラブ語で「サルマ」または「サルミ」と呼ばれています。
そして、サルマーレは100グラムで104kcalほどしかなく、非常にヘルシーな料理として知られています。
2モルドバのサルマーレを作ってみよう!
サルマーレは、キャベツやブドウの葉に具を包むだけの非常にシンプルな料理のため、手軽に作ることができます。
ここでは、サルマーレの作り方を紹介します。
3サルマーレの材料(2人分)
・キャベツ 中4枚
・ベーコン 2枚
・オリーブオイル 小さじ1
・たまねぎ 小1個(120g)
・おろしにんにく 小さじ1
・米 大さじ2
・合びき肉 200g
・ナツメグ 少々
・塩 少々
・黒こしょう 少々
・ローリエ 1枚
・トマトピューレ 1/4カップ
・サワークリーム お好みで
・水 1/2カップ
・パセリ 適宜
4サルマーレを作る手順
【1】キャベツは芯の部分を切り取ります。鍋に湯を沸かし、塩を少々を加え、キャベツがやわらかくなるまで5分程度茹でます。茹で上がったら、バットなどに上げて冷ましておきます。
【2】次にキャベツの中に包むタネを作ります。フライパンにオリーブオイルを中火で熱し、たまねぎ、おろしにんにくを炒めます。玉ねぎに火が通ったら、米を加えてさらに炒めます。
【3】炒め水を適量(1/4カップくらい)加えて3分ほど煮込みます。
【4】これをボウルに入れて、合びき肉、ナツメグ、塩、粗挽き黒こしょうと混ぜ合わせます。
これでタネが完成です。
【5】次はタネをキャベツに包みます。タネを包んだら、キャベツの端をようじなどで止めます。
【6】次にロールキャベツを煮込むためのスープを作ります。たまねぎは粗めのみじん切りにし、ベーコンは1cm幅に切ります。そして、トマトピューレと水1/2カップを混ぜます。
【7】出来上がったスープに、ロールキャベツ、ベーコン、ローリエを入れて中火で煮込みます。
【8】煮立ってきたら、ふたをしてさらに15分程度煮込みます。15分煮込んだら、ふたを取り、さらに5分煮込んで完成です。
【9】お皿に盛り付け、お好みでサワークリームやパセリを添えます。
5サルマーレはどこで食べれるの?
サルマーレは、モルドバの伝統料理ママリガと同じよう に、キシナウのレストランやカフェで食べることができます。
先述したようにサルマーレにはキャベツで巻いたものの他に、ブドウの葉で巻いたものもあります。レストランによっては、キャベツで巻いたものと葉で巻いたものの2種類を味わうことも可能です。
これらは赤唐辛子と、サワークリームと一緒に出される場合がほとんどです。また、温かいロールパンと冷たいクリームを添えて食べても美味しいです。
サルマーレはモルドバの代表的な料理なので、モルドバ全土のスーパーマーケットでも売られています。
6モルドバで本場のサルマーレを楽しもう!
サルマーレはロールキャベツのような料理で、モルドバ全土で広く親しまれています。
サルマーレはモルドバのレストランやカフェ、スーパーマーケットなど、色んなところで見かけます。
サルマーレは日本の食材でも簡単に作ることができます。本記事で紹介したレシピを参考にして、ぜひ作ってみてください。
モルドバに行った際は、ぜひ本場のサルマーレを試してみてくださいね。