2022年12月3日、国際女性会議(WAW)が東京で開催され、モルドバ初の女性大統領であるマイア・サンドゥが招かれました。
そして、このサンドゥ大統領の来日期間中には、岸田内閣総理大臣との会談や、在日モルドバ人グループと交流する機会も設けられました。
そこで今回は、岸田内閣総理大臣との会談、在日モルドバ人グループとの交流内容について詳しく紹介します。
1岸田内閣総理大臣との会談
国際女性会議(WAW)に先立ち、サンドゥ大統領と岸田内閣総理大臣の会談が行われました。
岸田内閣総理大臣は会談の冒頭で、マイア・サンドゥ大統領へ国際女性会議の参加に対する謝意が述べられました。
国際女性会議は、ジェンダー平等と国内外で女性のエンパワーメントを推進するための会議です。
そのため、国際女性会議にモルドバ初の女性大統領であるサンドゥ大統領が参加することは、非常に有意義なことでした。
サンドゥ大統領も国際女性会議への招待に感謝し、自身の経験が活かされる有意義な討論の場にできるように努力したいと伝えました。
さらに岸田内閣総理大臣は、モルドバのウクライナ難民の受け入れについても言及します。
モルドバは、現在までに人口比の2割を超えるウクライナ難民を受け入れています。
ウクライナ難民問題に対するモルドバの貢献に対して敬意を表し、モルドバへの追加支援を検討している旨を伝えました。
具体的な追加支援の内容は、保健、食糧、エネルギー分野への29億円規模の支援を行うというものでした。
一方のサンドゥ大統領からは、モルドバ建国以来、日本がモルドバに対して行ってきたさまざまな支援に対する謝意が述べられました。
加えて、モルドバにはエネルギー分野への支援がまだまだ必要であることを説明し、今後も継続した支援を期待していると述べられました。
2在日モルドバ人との交流
東京訪問の最後には、サンドゥ大統領と在日モルドバ人のグループとの交流する機会が設けられました。
在日モルドバ人の方たちは、故郷から数千キロ離れている日本で暮らしていても、常にモルドバのことを気にかけています。
サンドゥ大統領はFacebookの投稿で「彼らとの交流を通じて、世界のどこにいてもモルドバ人としての誇りを忘れず、彼らが世界で活躍することで我が国の名を世界に轟かせていることを改めて確信しました。」と述べています。
そして、サンドゥ大統領はこの会の中で、現在のモルドバの状況や、EU加盟のために始めた改革についても話しました。
3日本とモルドバの交流をこれからも
今回のサンドゥ大統領の来日中に、岸田内閣総理大臣との会談や、在日モルドバ人グループとの交流の機会が設けられました。
モルドバ建国以来、日本とモルドバは様々な場面で交流が続いています。
また、9月にはモルドバ首相が来日するなど、現在も日本とモルドバの間には良好な関係が築かれています。※モルドバには大統領と首相の両方の役職が存在している。
そして、日本の外務大臣主催のレセプションでモルドバワインが提供されるなど、モルドバ製品も日本では高く評価されています。
当サイトを運営しているグレイスインターナショナルパートナーズとしても、今後も日本とモルドバの国際的な文化交流の発展に貢献していきたいと考えています。