このサイトでも紹介しているように、モルドバには多種多様の郷土料理があります。
モルドバ料理と言えばプラセンタやロールキャベツが有名ですが、これらは作るのに少々の手間が必要です。
しかし、モルドバの伝統的なお菓子であるホヴォロスト(hvorost)は作るのが簡単で、モルドバの家庭で広く親しまれています。
そこで本記事では、モルドバ料理の中でも手軽に作れるホヴォロストについて紹介します。
1ホヴォロストについて
ホヴォロスト(hvorost)は古代ローマ料理が起源で、ヨーロッパにはホヴォロストと似たようなお菓子がたくさんあります。
見た目はホヴォロストと似ていても、国によって色々な呼び方で親しまれています。
モルドバではホヴォロストと呼ばれていますが、羽のような形をしていることから英語圏の国では「angel wings(天使の羽)」と呼んでいます。
では、なぜモルドバではこのお菓子をホヴォロストと呼んでいるのでしょうか。
一説によると、”ホヴォロスト(hvorost)”という名前は、形が “brushwood”(木の枝)に似ていることから付けられたと言われています。
この “brushwood”という単語が変形して”hvorost “になったようです。
そして、ホヴォロストはモルドバでは様々なシーンで振る舞われています。
一般的には、おばあちゃんが孫に作ってあげたり、モルドバの伝統的な祝日に出される機会が多くあります。
また、ホヴォロストには素敵な言い伝えがあり、13日の金曜日に夫が妻に「天使の羽」を贈ることで、人間関係の不運を避けることができるとも言われています。
2ホヴォロストの作り方
ここではホヴォロスト(hvorost)の作り方を紹介します。
ホヴォロストは材料もシンプルで作り方も簡単です。
ホヴォロストの材料
・小麦粉
・卵
・バター
・サワークリーム
・牛乳
・砂糖
※家庭によっては生地に以下のものを加えることもあります。
・ウォッカ
・ラム酒
・ブランデー
ホヴォロストを作る手順
ホヴォロストは、大きく分けて2通りの方法で作ることができます。
方法1
[1]小麦、卵、砂糖、バターを混ぜて、生地をこねる
[2]生地をのばして短冊状に細く切る
[3]沸騰させた油で揚げる
方法2
[1]生地に混ぜる牛乳を多めにしてペースト状にする
[2][3]作った生地を油に注いで、揚げる(それぞれ形の違うものができる)
どちらの方法も揚げ終わったらキッチンペーパーなどに上げて、余分な油を吸収させます。
お好みでサワークリームやレーズン、ナッツで飾りつけをしたり、粉砂糖やココアをかけて食べます。
3モルドバのホヴォロストを作ってみよう!
ホヴォロスト(hvorost)はモルドバ料理の中で最も簡単に作れる料理であり、モルドバの家庭で広く親しまれています。
シンプルな料理ですが、生地にブランデーを混ぜたりするなど、様々なアレンジを楽しむことができます。
もちろん日本の食材でも充分に作ることができるので、ぜひチャレンジしてみてください。