モルドバ…この国名を聞いて、どんな国かピンとくる人は少ないかもしれません。
モルドバは1991年の旧ソ連の崩壊とともに生まれた、まだ新しい国です。
新興国家が故に、日本ではまだまだ情報が少なくマイナーな国ではありますが、たくさんの魅力が詰まった国です。
そこで本記事では、知られざるモルドバの魅力を紹介させていただきます。
目次
1モルドバの基本情報
国名:モルドバ共和国
首都:キシナウ
人口:355万人
面積:33843㎢(九州と同じくらい)
公用語:モルドバ語(ルーマニア語)
時差:-7時間(サマータイムは-6時間)
ビザ:90日以内の滞在であればビザは不要
場所:ウクライナとルーマニアに隣接する内陸国。
ロンドン、ローマ、ミュンヘン、日本では北海道と同じくらいの緯度。
2モルドバへのアクセス
飛行機
2021年6月現在、日本からモルドバまでの直行便はありません。
日本からだとヨーロッパ主要都市を経由して行くのが一般的です。
乗り継ぎが上手くいけば、日本から同日中にモルドバ(首都キシナウ)に到着することができます。
バス
ウクライナ(キエフ、オデッサ)やルーマニア(ブカレスト、ヤシ、ブラショフ)などの周辺都市から、首都キシナウへのバスが充実しています。
国境を越える際は、入国審査でパスポートを見せてスタンプを押してもらうだけの簡素な形です。英語が話せなくても心配ありません。
鉄道
周辺諸国から、鉄道を利用してもモルドバへアクセスすることができます。
しかし、本数は飛行機やバスに比べると少ないです。
注意しておかなければいけないのが、ウクライナ方面から沿ドニエストル共和国(トランスニストリア)を経由して入国する場合です。沿ドニエストル共和国は未承認国家のため、入国スタンプがもらえません。従って、入国スタンプがない状態でキシナウに到着してしまうとトラブルになります。ウクライナ方面から入国する場合は、鉄道は利用しないことをお勧めします。
3モルドバの主な観光地
モルドバの主な観光地には、以下のものがあります。
・勝利の門
・キシナウ大聖堂
・シュテファン・チェル・マレ大通り
・国立歴史博物館
・ワイナリー巡り(ミレシティミチ、GOGUワイナリー、クリコバワイナリーなど)
・オルヘイベッキ岩窟修道院
モルドバの観光スポットの多くは、首都のキシナウに集中しています。
モルドバは九州と同じ程の面積しかないので、キシナウを拠点にして各地へ日帰り旅行に行くのが効率的です。
各方面へのミニバスがキシナウから頻発していたり、キシナウ発着の1日ツアー(ワイナリー、沿ドニエストル共和国など)が催行されていることもあるので、地方都市へ観光も簡単に行くことができます。
4モルドバ料理
モルドバ料理は旧ソ連やルーマニアの影響を強く受けています。
代表的なものには、以下のものがあります。
・ママリガ(トウモロコシのでんぷんを炊いたマッシュポテトのような料理)
・サルマーレ(ロールキャベツのような料理)
・ミティティ
・コルトゥナシ
モルドバ料理は日本人にはあまり馴染みがありませんが、素朴な味で日本人の口に合うものも多いです。
モルドバに訪問した際はぜひモルドバ料理をチャレンジしてみてください。
5モルドバの治安
モルドバの治安は概ね安定しています。
遅くまで営業している店も少ないため夜は少し暗いですが、中心部であれば夜の一人歩きも可能です。
とは言え、スリや置き引きに対する最低限の警戒はするようにしましょう。
また、沿ドニエストル共和国(トランスニストリア)周辺は情勢が不安定になる可能性もあるため、予め危険情報を確認してから行くようにしましょう。
6モルドバの物価
滞在中に必要になりそうな物の値段を以下にまとめました。
水500ml 13MDL(約78円)
コーラ500ml 5MDL(約30円)
レストランでランチ 60MDL(約360円)
レストランでディナー 100MDL(約600円)
ドミトリー1泊 200MDL(約1200円)
3ツ星ホテル 730MDL(約4380円)
路線バス 2MDL(約12円)
ミニバス 3MDL(約18円)
タクシー初乗り 25MDL(約120円)
タクシー 1kmごと 5MDL(約30円)
遠距離ミニバス2時間 40MDL(約240円)
※1MDL=6円で計算(2021年6月現在)
正確なレートが1MDL=6.14円だったのと、両替の手数料を考慮すると、上記価格よりも少しだけ高いくらいだと認識しておいてください。
筆者の訪問時はドミトリーに宿泊していましたが、1日2000〜2500円くらいで滞在できました。
ヨーロッパの主要都市の滞在費が、どれだけ安く抑えても4000〜5000円くらいはがかかることを考慮すると、モルドバは滞在しやすい国となります。
7モルドバの行事
モルドバの主な行事は次の2つがあります。
マルツイショール(3月1日)
マルツィショールは東ヨーロッパ(モルドバ、ルーマニア、ブルガリア、北マケドニア)の春の訪れを祝うお祭りです。
毎年3月1日が近づくと、赤と白の紐飾りが街の至る所で見られるようになります。
紐飾りの赤は春を、白は雪を意味しています。
ワイン祭(10月最初の週末)
ワイン祭りではモルドバ各地からワイナリーが首都キシナウに集まり、広場に出店したり歌や踊りのイベントが開催されたりします。モルドバ各地のワインが格安で試飲できるなど、ワイン好きにはたまらないお祭りです。
どちらもモルドバ特有の興味深い行事です。
開催日が近づくとホテルが混雑することが予想されるため、参加する場合は早めに予約するようにしましょう。
8モルドバ観光のベストシーズン
モルドバは夏はそれほど暑くなりすぎず、冬は寒さが厳しいです。
気温で言えば年間を通して−20℃〜30℃の間で推移しています。
日本の北海道と同じ気温のイメージです。
観光は比較的温暖な4月〜10月が適しています。
モルドバの伝統行事であるマルツィショール(3月)やワイン祭り(10月)に合わせて計画するのも良いかもしれません。
9まとめ
モルドバマガジンでは、モルドバの魅力について紹介させていただきました。
モルドバは日本ではまだまだマイナーな国ではありますが、行ってみると非常に魅力的な観光スポットもたくさんあります。
今度の旅行はちょっと変わったところに行きたい!と思った時は、ぜひモルドバを検討してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。