モルドバは地理的な位置から、美味しくて独特の食べ物が豊富な国です。それはモルドバが高品質の肉や鶏肉に加えて、新鮮な果物や野菜が獲れるからです。
モルドバの人々の中には、美食家の人も多く、モルドバ料理も常に進化し続けています。そこで本記事では、モルドバ料理の中でも非常に人気のある「ママリガ」について詳しく紹介します。
1ママリガとはどんな料理?
ママリガとは、コーンミールのお粥のような料理です。
ママリガは、モルドバの家庭で広く親しまれています。レシピも家庭によって様々で、どの家庭でもその家庭独自のレシピを持っています。しかし、ママリガを作るのはそれほど難しくないので、街のレストランでもママリガを簡単に見つけることができます。
2ママリガはモルドバの郷土料理のシンボル
モルドバでトウモロコシの栽培が始まったのは、モルダビア公国時代のコンスタンティン・ドゥカの統治時代(1693-1695)にまでさかのぼります。
トウモロコシの栽培が始まってしばらくすると、人々はコーンミールを使ってさまざまな料理を作り始めました。そしてコーンミールを使った料理の中でも最も人気のあるものの1つになったのが、ママリガでした。
ママリガはグルジア、アブハジア地方、ルーマニア、ウクライナ、チェチェン、オセットなどの他の国の料理にも見られます。
多くの国で親しまれているママリガですが、モルドバでも自国の郷土料理の一つとして人々から親しまれています。
3ママリガの作り方は?
ママリガの材料は、次の3つです。
・コーンミール2カップ
・水4杯
・塩大さじ1/3
・バター、ケチャップなど(お好みで)
①鍋でお湯を沸かして塩を加える
②沸騰したら弱火にしてコーンミールを加えてゆっくり混ぜながら煮る。
③コーンミールの粘りが強くなってきたら、力強く速く混ぜる
④モチモチしてきたら完成
塩だけであれば味が薄く感じることもあるので、お好みでバターを混ぜたり、ケチャップを添えたりしてアレンジしてみるのもおすすめです。
4ママリガの栄養について
ママリガの主成分であるトウモロコシは、栄養価が高く身体に良いことで知られています。その理由は、不飽和脂肪酸(85-90%)、繊維、炭水化物、タンパク質、ビタミンB群、ビタミンE、ビタミンK、鉄、リン、マグネシウム、亜鉛、カリウムが豊富に含まれていることにあります。
調理の過程でトウモロコシは加熱により栄養素の一部を失いますが、それらの60%以上が保持されています。
トウモロコシは、ストレス軽減に対して非常に効果的です 。特に神経系、筋肉、心臓の機能と赤血球の生成に影響を与えるビタミンB1がトウモロコシには豊富に含まれています。
さらに、茹でたトウモロコシにはカリウムが多く含まれています。カリウムは、筋肉と心臓を適切に機能させるために重要な役割を果たします。胃炎、潰瘍が増加した場合は、わずかな鎮静効果もあるため、パンを温かいママリガ に置き換えると便利です。
トウモロコシに含まれる炭水化物は体にエネルギーをチャージし、脂肪 の蓄積を防ぐ効果もあります。
5モルドバに行ったらママリガを食べよう!
ママリガはモルドバの家庭で広く親しまれている郷土料理です。
そのため、家庭だけでなく、レストランなどでもよく見かけます。
栄養も豊富に含まれているので、実際に作ってみるのもおすすめです。
モルドバに行った際はぜひママリガを食べてみてください。