世界の国々では、日本と同じように「子供の日(Children’s Day)」が祝われています。
どの国の子供の日も、子供が主役ということには変わりはありませんが、祝い方は国によって様々です。
そして、2016年からはモルドバでも子供の日が祝日となり、モルドバ全土で子供の日が祝われるようになりました。
そこで本記事では、子供の日の起源と、モルドバの子供の日を紹介します。
1子供の日(Children's Day)の起源

現在、世界各国で祝われている子供の日(Children’s Day)ですが、その起源は100年以上前まで遡ります。
「子供の日」に関する最初の記録は、1856年6月にアメリカのチャールズ・レナード牧師が子供のための特別な説教をしたことでした。
レナード牧師は、毎年6月に教会で祈りの礼拝を行うべきであり、そこでは両親がキリストの前で子供に良い教育を施すことを約束しなければならないと主張しました。
牧師はその日を「バラの日」と呼びました。その後「バラの日」は「花の日曜日」と名前が変わり、現在の「子供の日」となりました。
このように、子供の日は「親が子供に良い教育を施すことをキリストに誓う日」として始まりました。
2子供の日は国によって祝われる日が違う

子供の日(Children’s Day)は大きく分けて、国際民主女性連盟が宣言したものと、国連が宣言したものの2通りがあります。
1945年に設立された共産主義国家の国際組織「国際民主女性連盟」は、1949年にモスクワでの会議を経て、1950年から6月1日を「子どもの保護のための国際デー」とすることを決定しました。
1950年以降、東欧・中欧の共産主義諸国では6月1日に「子どもの日」が祝われるようになりました。
1959年11月20日、国連で「子どもの権利に関する国連宣言」が採択され、11月20日は「世界子どもの日」となりました。
国連によって「世界子供の日」は11月20日と宣言されましたが、東欧・中欧の共産主義諸国ではもともと6月1日に祝われている国が多かったので、11月20日に祝うのは少数の西側諸国だけに留まっています。
6月1日に祝う国
・ソ連を構成していた旧共和国
・旧ユーゴスラビア諸国
・中央および東ヨーロッパの旧共産主義国
・北朝鮮
・アンゴラ
・モンゴル
・中国 など
11月20日に祝う国
・フランス
・カナダ
・ギリシャ
・イタリア
・スウェーデン
・スイス など
3モルドバの子供の日

モルドバで子供の日(Children’s Day)が祝日になったのは2016年と、ごく最近のことでした。
モルドバの子供の日は旧ソ連の国々や他の共産主義国と同じく、毎年6月1日に祝われます。
この日はモルドバでは全土で子供向けのイベントが開催されるなど、子供の日を盛大に祝っています。
子供の日は、子供の重要性と価値を強調するためのものです。
この日は、親や子供を大切に思う人たちが子供に特別な贈り物をしたり、特別なイベントに連れて行ったりするなど、子供がいかに特別な存在であるかを示すための日です。
モルドバの子供の日のイベントでは、ゲーム、工作、文化的展示、子供劇場、トランポリンやインフレータブル、ふれあい動物園が催されます。また、イベントではキャンディやお菓子のプレゼントがあるなど、子供が喜ぶものがたくさんあります。
また、孤児院でもイベントが開催されることが多く、人々は孤児たちにプレゼントを渡したり、一緒に過ごしたりすることもあります。
6月1日気温も上がり、屋外での活動に最適な季節です。そのため、子供の日には、家族で外出する家庭も多く、子供たちに自然の素晴らしさを伝えるための日でもあります。
4モルドバの子供の日を楽しもう!

子供の日(Children’s Day)は、100年以上前から世界各国で祝われています。
子供の日の起源は国によって様々ですが、どの国も子供を大切に想うための祝日として設けられています。
モルドバでも6月1日に子供の日が祝われており、各地で楽しいイベントが開催されています。
6月にモルドバに行く予定のある人は、ぜひ日本とは違ったモルドバの子供の日を楽しんでください。