近年、日本人の働き方が多様化してきたことに伴い、海外移住を考える人も増えてきました。
モルドバは治安も良く、食べ物も美味しいので、日本人に適した移住先の一つです。
そこで本記事では、モルドバに移住する方法を解説します。
海外移住をお考えの際は、ぜひ本記事を参考にして、モルドバへの移住も検討してみてください。
目次
1日本人がモルドバに移住する3つの方法

日本人がモルドバに移住する方法には、次の3つがあります。
・ビザなしで滞在して定期的に出国する
・一時滞在査証を取得する
・投資ビザで市民権を取得する
それぞれ詳しく解説します。
2ビザなしで滞在して定期的に出国する

日本人は90日以内の滞在であれば、ビザが不要です。そのため、90日以内で一度出国し、また戻ってくるといったことを繰り返せば、長期滞在も可能です。
しかし、滞在目的は観光と訪問に限られます。短期でも就労したり、学校に通うためには、就労ビザや留学ビザの取得が必要になります。
3一時滞在査証を取得する

90日以上滞在する場合は、一時滞在査証が必要です。一時滞在査証は最長でも1年なので、1年以上滞在する場合は、一年ごとの更新が必要になります。
短期でも就労したり、学校に通うためには、就労ビザや留学ビザの取得が必要になります。
4投資ビザで市民権を取得する

モルドバにはグローバル・シティズンシップ・インベストメント(Global Citizenship Investment)というものがあり、一定の金額を収めればモルドバの市民権を取得することができます。
モルドバの投資ビザ取得には、以下の費用がかかります。
申請者ひとりの場合:10万ユーロ(1,300万円)
夫婦で申し込む場合:11万5,000ユーロ(1,495万円)
4人家族の場合:14万5,000ユーロ(1,885万円)
5人家族以上の場合:15万5,000ユーロ(2,015万円)
※1ユーロ=130円で計算
最低1,300万円かかると聞くと、高額な印象を受けるかもしれません。しかし、オーストラリアは約2億円、アメリカは約5,500万円、スペインは約7,000万円かかるります。これらを考慮すると、モルドバの投資ビザは、他国の投資ビザよりも費用がかなり安いと言えます。
投資ビザという名前はついていますが、移住にかかった費用は返金されません。投資というよりは、お金を払って市民権を買うイメージに近いです。
5日本人がモルドバに移住するの6つのメリット

モルドバに移住するメリットには、次の6つがあります。
・ヨーロッパ諸国に簡単に行ける
・治安が安定している
・食事が日本人の口に合う
・ワインが美味しい
・パスポートの交付を含む、完全な市民権が申請者とその家族に与えられる
・(モルドバの市民権を持っていれば)ロシアにビザなしで入国可能
モルドバに移住する1番のメリットは、食べ物が美味しいことや治安が良いなどの、住みやすさが挙げられます。そして、世界的に評価の高いモルドバワインを日常的に楽しめるのも、魅力の一つです。
また、ヨーロッパ諸国とも地理的に近いことから、ヨーロッパの国を相手にビジネスなどを行う場合は、モルドバを拠点にすると非常に便利です。
しかし、日本では二重国籍が認められていません。そのため、モルドバの市民権を得てしまうと、日本国籍を失ってしまうことになります。日本国籍を失ってしまうと、ビザなしで渡航できる国は122ヶ国に限られてしまいます。ヨーロッパ以外の国にも手広くビジネスをしている人は、モルドバ移住のメリットは少ないかもしれません。
☆補足
国籍:個人と国家を法的に結び付けるもの。日本では二重国籍は認められていない。
永住権:その国に永住できる権利。日本国籍を持ったまま得ることが可能。参政権はない。
市民権:その国の国民として認められ、生活、参政できる権利。日本国籍を持ったまま、他国の市民権は得られないことが多い。国籍と同じ扱いの国も多い。
6海外移住はモルドバもおすすめ!

モルドバは自然も豊かで、美味しいワインも飲める魅力的な国です。日本人にはあまり馴染みのない国ではありますが、食事も美味しく、治安も良いので住むには適した場所です。
モルドバの市民権を得るための費用も、周辺諸国に比べると安いのも魅力的です。
海外移住を考えている人は、ぜひモルドバも検討してみてください。
※本記事の内容は、2022年1月時点のものです。