キシナウから日帰りで行ける観光地には、クルチ修道院、沿ドニエストル共和国、ゴーグワイナリー(GOGUワイナリー)など豊富にあります。その中でも自然と修道院見学が楽しめるのが、オルヘイヴェッキの岩窟修道院です。
オルヘイヴェッキの岩窟修道院は、モルドバ人の信仰心の強さを象徴する観光地の一つです。
本記事では、オルヘイヴェッキの岩窟修道院について紹介します。
目次
1オルヘイヴェッキの岩窟修道院とは?
オルヘイヴェッキの岩窟修道院は、キシナウから60Km離れたところのオールドオルヘイ地区にある修道院です。名前の通り、岩を切り抜いて作られている修道院です。
修道院には、現在も高齢の修道士が生活しています。修道院には電気が通っておらず、ロウソクの灯りで生活しているとのことです。
内部は無料で見学でき、修道士の生活を垣間見ることができます。地下には複数の修道士が生活していた時代に使用されていた、ベッドルームのようなものがあります。
カプセルホテルのような感じですが、わずかにプライベートも保たれていたようです。
また、修道院の周囲は壮大な自然に囲まれており、断崖絶壁に造られた窓からは絶景が見渡せます。
修道院の見学が終わったら、自然を堪能しながらハイキングするのもいいかもしれません。夏は酷暑になるので、水分補給も忘れずにしてくださいね。
2オルヘイヴェッキの岩窟修道院の歴史
オルヘイヴェッキの岩窟修道院は、なぜわざわざ岩をくり抜いてまで造られていたのでしょうか。それは、ロシア帝国や旧ソ連から受けた宗教弾圧が大きく関係しています。
モルドバを含むモルダヴィア地方では、古くからモルドバ正教が信仰されてきました。しかし、ロシア帝国や旧ソ連の支配下に置かれていた頃は、モルドバ正教の信仰が禁じられ、修道院も解散を命じられていました。
しかし、信仰心の厚いモルドバ人は信仰をやめず、政府から見つかりにくいようにするために岩をくり抜いて修道院を造ったそうです。モルドバには、同じ理由で造られた岩窟修道院がいくつかあります。
3オルヘイヴェッキの岩窟修道院の場所
オルヘイヴェッキの岩窟修道院は、オールドオルヘイ地区のブトゥツェニ村にあります。
修道院は、ブトゥツェニ村のバス停から歩いて5分ほどのところにあります。
入り口は少し分かりにくいので、注意深く探してみましょう。
4オルヘイヴェッキの岩窟修道院までのアクセス
>オルヘイヴェッキの岩窟修道院の最寄りのバス停は、ブトゥツェニ村のバス停です。ブトゥツェニ村は、首都キシナウからミニバスで1時間ほどのところにあります。
ミニバスは首都キシナウのセントラルステーションから、2時間に1〜2本出ています。「Butucheni(ブトゥツェニ)」行きのミニバスに乗ります。
料金は26MDLで、日本円にして170円くらいです(2019年9月現在)。チケットは、セントラルバスステーションのチケットオフィスで購入します。帰りは運転手さんに直接運賃を支払います。
上記のミニバスのように、「BUTUCENI」行きであれば終点ですが、その他の行き先のミニバスに乗る場合は注意が必要です。
ブトゥツェニのバス停は外から見ていても分かりにくいので、運転手さんにはオルヘイヴェッキの岩窟修道院に行くことを伝えておいた方が無難です。
帰りは16:10頃が最終なので、乗り遅れないように注意しましょう!
5ブトゥツェニ村のレストラン
キシナウ〜ブトゥツェニ間のミニバスは1日に4本程度しかありません。そのため、帰りのバスの時間まで時間を持て余すこともあると思います。そんな時はレストランで食事をするのもおすすめです。
おすすめのレストランは、岩窟修道院から徒歩で15分程度のところにあるEco-Resort Butuceniです。
Eco-Resort Butuceniは食事はもちろん、カフェとしても利用できます。ちょっとした休憩にも利用できるので、ぜひ散歩がてら行ってみてください。
6自然が溢れるオルヘイヴェッキの岩窟修道院へ行こう!
本記事では、オールドオルヘイ地区にある、オルヘイヴェッキの岩窟修道院について紹介しました。
オルヘイヴェッキの岩窟修道院は、旧ソ連時代の宗教弾圧をしのぐために造られた修道院です。まさに、モルドバ人の信仰心の強さを表す象徴的な場所と言えます。
近くにはクルチ修道院もあるので、レンタカーで行く際は併せて観光することをおすすめします。
修道院見学に加えて、モルドバの自然も楽しみたいという人は、ぜひオスヘイヴェッキ岩窟修道院へ足を運んでみてください。